研究課題
若手研究(B)
戦国大名分国およびその周辺地域においては、独自の「家中」と「領」を持つ戦国領主だけではなく、大名から大幅な裁量権を付与された自立的な支城主等による領域支配が形成される。したがって戦国期は、近世に向けてこれらが解消されていく一貫した過程ではなく、こうした領域支配の形成は戦国期の特質であると考えられる。戦国期に流動化した秩序は「領」などとして再構築されるが、政治的・軍事的情勢に規定されて、そのありようは多様となる。
日本中世史