研究課題/領域番号 |
26770237
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研究機関 | 山梨県立博物館 |
研究代表者 |
海老沼 真治 山梨県立博物館, その他部局等, その他 (20574156)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 戦国大名 / 家臣 / 家伝文書 / 中近世移行期 |
研究実績の概要 |
初年度は基礎的な資料・文献調査、学会等での情報収集活動を中心に行った。 資料調査としては、東京大学史料編纂所にて「武田信玄陣立書」(模本)等の調査を行い、山梨県立博物館で所蔵する「武田信玄陣立書」との比較を行うための参考資料としての情報を得た。 また山梨県立博物館所蔵「市河家文書」のうち、とくに近世段階の資料を調査し、近世において市河家が所持する中世文書がどのように扱われていたのかを考察した。その成果として『山梨県立博物館研究紀要 第9集』(2015年3月)に論考「市河家文書「古状共写」について」を発表した。 学会等への参加としては、戦国史研究会福井例会(2014年9月)、日本古文書学会研究会(2014年12月)等に参加し、関連する資料や研究動向等の情報を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に見込んでいた基礎的な調査や情報収集についてはおおむね予定通りに実施することができたが、本研究の中心となる家伝文書調査については十分な時間を確保することはできなかった。ただし後者については、次年度以降に本格的に行う予定としていたので、現在のところ大きな遅れは生じていない。
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今後の研究の推進方策 |
本格的な資料調査を行う予定であるため、十分な時間が確保できるよう、本務との調整を行う。時間の確保が難しい場合には、研究協力者に依頼して調査に同行してもらうなど、限られた時間のなかで成果をあげることができるよう工夫する。
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次年度使用額が生じた理由 |
主な利用としては、予定していた調査1回が本務との関係により実施を次年度以降に見送ったこと、作業員を雇用しての資料整理作業を、作業員の日程確保の都合上次年度以降に集中的に実施することとしたことによるものである。
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次年度使用額の使用計画 |
今回生じた次年度使用額については、すべて次年度に実施する見込みのあるものである。とくに資料調査・整理作業の充実化のため、当初の予定より日数・人員を拡大して対応する計画である。
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