研究課題/領域番号 |
26770237
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研究機関 | 山梨県立博物館 |
研究代表者 |
海老沼 真治 山梨県立博物館, 山梨県立博物館, 学芸員 (20574156)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 戦国大名 / 家臣 / 家伝文書 / 中近世移行期 / 武田二十四将 / 武田遺臣 |
研究実績の概要 |
昨年度末に開催した、山梨県立博物館開館10周年記念特別展「武田二十四将―信玄を支えた家臣たちの姿―」(会期:平成28年3月19日~5月23日)と関連して、これまでの研究成果の内容を講演等で発表(記念講演会「武田氏滅亡後の家臣の動向」、平成28年5月15日、於山梨県立博物館。恵林寺講座「御一門衆―武田信繁・信廉を中心として」、平成28年10月8日、於乾徳山恵林寺)するなど、研究成果の公開を積極的に行うことができた。 この他には、地方史研究協議会の地域大会「「境」と「間」の地方史-信越国境の歴史像-」(平成28年10月15日~17日。於新潟県妙高市)にあたって、問題提起「川中島合戦と信越国境」(『地方史研究』383号、平成28年10月)を寄稿し、甲斐武田氏と当該地域の国衆との関係を考察した。また「武田二十四将展」開催にあたって調査した古文書について、その詳細データの報告を行った(海老沼「「武田二十四将展」展示資料の法量詳細」『山梨県立博物館研究紀要』第11集、平成29年3月)。 資料調査では、本研究に関連した新出資料等の調査を行ったほか、上記展覧会準備の過程で新たに見出された「天正壬午起請文」(天正10年(1582)の武田氏滅亡後に、徳川家康に従属した武田遺臣が徳川氏への忠誠を誓約するために提出した起請文。約800名の武田遺臣が名を連ねており、武田氏家臣研究の基礎的資料となっている)写本2種の分析を行った。これらの成果については、次年度以降に報告することとしたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
成果の公表については積極的に行うことができたが、予定していた調査と整理作業が、本務の都合上一部未了となった。
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今後の研究の推進方策 |
関係資料調査をより積極的に推進するとともに、その整理や分析もある程度集中して実施する時間を確保するとともに、必要に応じて協力者や作業員からの支援も得ながら、効率的に研究を進めることとしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由1)調査用物品の購入を検討していたが、年度内の納品が難しかったため、購入を次年度に回すこととした。 (理由2)予定していた調査および整理作業が一部未了になったため、旅費と謝金で未使用が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
(理由1)については、次年度に速やかに物品の購入を行うこととしたい。 (理由2)については、とくに整理作業を集中的に行い、当初の計画より日数・人員を増やして実施することとしたい。
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