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2017 年度 実績報告書

西北インドにおける仏教文化の展開過程に関する考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26770266
研究機関京都大学

研究代表者

内記 理  京都大学, 文化財総合研究センター, 助教 (90726233)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード西北インド / ガンダーラ / 考古学
研究実績の概要

本年度は、インドでクシャーン朝期の遺跡の踏査と博物館資料の調査をおこなった。訪れたのは、デリーの国立博物館、パンジャーブ州のサンゴール遺跡、チャンディガルの政府博物館、マトゥラー近郊に所在するソンク遺跡、マトゥラー市内にある遺跡群、マトゥラーの考古学博物館、コルカタのインド博物館などである。チャンディガル政府博物館やコルカタ・インド博物館では主にガンダーラ彫刻の調査をおこない、デリー国立博物館やマトゥラー考古学博物館では、ガンダーラ彫刻と同時期につくられたマトゥラー彫刻の調査を主におこなった。
また、イギリスに出張した際には、ロンドンの大英博物館、オクスフォードのアシュモレアン博物館、エディンバラの国立博物館などを訪れ、ガンダーラ彫刻の調査をおこなった。
本年度の大きな成果として、著書『ガンダーラ彫刻と仏教』が三島海雲学術賞に選定されたことが挙げられよう。その元となった博士論文を提出した2014年度も、その内容を改訂しながら著書を準備し、出版した2015年度もまた、本研究課題の研究期間に含まれるため、今回の受賞は本研究課題の成果として位置づけられる。
本年度はまた、様々な学会や研究会、講演会で、研究発表や講演をおこなった。3月にはイギリスのオクスフォード大学で開催された国際ワークショップ ”The Geography of Gandharan Art” に招待され、研究発表をおこなった。国内的に研究の成果が認められるとともに、国際的に研究を発信するための足がかりを得ることのできた、研究上の重要な年度であったと言えよう。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件)

  • [学会発表] Similarities and Differences in Gandharan Sculptures Among Regions.2018

    • 著者名/発表者名
      Satoshi NAIKI
    • 学会等名
      Gandhara Connections Workshop 2018 "The Geography of Gandharan Art"
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Geographical Differences in Material Cultures in North-west India.2018

    • 著者名/発表者名
      Satoshi NAIKI
    • 学会等名
      International Workshop on Pre-modern Kashmir 2018
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] ガンダーラ地方仏教寺院遺跡出土浮彫画像帯の組み合わせについて2017

    • 著者名/発表者名
      内記理
    • 学会等名
      日本オリエント学会第59回大会
  • [学会発表] ガンダーラ地方出土浮彫画像帯にみる仏伝図像変容の諸段階2017

    • 著者名/発表者名
      内記理
    • 学会等名
      研究会「東アジア美術における仏伝の表象」第3回ワークショップ
    • 招待講演
  • [学会発表] ガンダーラ彫刻からみた仏教図像の段階的な伝播について2017

    • 著者名/発表者名
      内記理
    • 学会等名
      第50回南アジア研究集会シンポジウム"The Himalayas on the Move"
    • 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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