研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、藤原宮・平城宮造営に伴う物資の生産・供給の実態を、瓦生産を通して解明することである。藤原宮・平城宮や瓦窯出土瓦から瓦の製作技法を把握し、都城の瓦生産を支えた各造瓦所の技法的特徴や生産年代を明らかにした。また、藤原宮の瓦生産は、それぞれの瓦窯が大量生産や良質な瓦を生産するといった役割をもち、計画的に生産されていたことを指摘した。本研究によって、都城の造瓦体制がこれまで想定されていた以上に、大量生産を見据えた強固なものであったことを明らかにした。
日本考古学