研究課題
本年度は、日本国内における住宅地の維持管理システムや住宅地衰退の実態に関する調査を実施し、その成果を国際比較するために海外の研究者らとの議論を深めた。また、カナダでの現地調査を実施し、おおむね順調に研究計画を遂行できた。来年度は、カナダを中心に北米都市での視察や調査を実施して研究を深めていく予定である。具体的な研究業績については、まず、4月には北米の都市研究者らとの情報交換のため、アメリカ地理学会に参加した。5月には、博士論文とその後の研究成果を経済地理学会のフロンティセッションで発表し、それを日本地理学会の出版助成を受けて書籍として発表した。8月には、国際地理学連合の地域大会と同・都市地理学部会のプレコングレスに参加し、日本での調査結果について議論を深めた。10月にはカナダ日本研究学会で日本の都市における人口高齢化にともなう郊外住宅地の変化についてのセッションを組み現地の研究者らと議論を深めた。また、学会後にはトロントとバンクーバーにおいて住宅地の視察・調査を実施した。これらの成果として、書籍(単著・査読有)を出版したほか、書籍中の研究論文を3本(うち英語2本)、査読有論文を3本(うち2本は筆頭著者)、査読なし論文を4本(うち3本は筆頭著者)発表した。
2: おおむね順調に進展している
日本国内と北米都心における現地調査を実施しているほか、国際学会での海外の研究者らと議論を深めることができ、国際比較を行うための理論面、ネットワークを構築することができた。
来年度は、1)カナダを中心に北米都市での視察や調査を実施して研究を深めていくことと、2)国際学会で現段階の成果を発表し、海外の研究者らとの議論を深めることで国際比較に繋げていくことを予定している。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (8件) 図書 (5件)
地理
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