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2016 年度 実績報告書

地中海という「海」の空間性に関する人文地理学的研究―シチリア海峡の移民と境界―

研究課題

研究課題/領域番号 26770283
研究機関三重大学

研究代表者

北川 眞也  三重大学, 人文学部, 准教授 (10515448)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード地中海 / 移民 / ヨーロッパ / 境界 / ランペドゥーザ / ポストコロニアル / 移動性 / 難民
研究実績の概要

最終年度の今年度は、10月にナポリにおいて、サンドロ・メッザードラやその他の研究者たちの現在のヨーロッパや移民の状況をめぐる講演を聞き、意見交換を行うのみならず、さらに地中海と移民に関する研究を行ってきたナポリ東洋大学の2人の研究者にインタビューを行った。
2月には、イタリア・ランペドゥーザ島でのフィールド調査を行い、複数の島民たちへのインタビューを行い、地中海の移民たちの移動について、それに対するイタリアやヨーロッパの統治について、島民たちの意見を聞くことができた。またこの帰りに、ローマでランペドゥーザを経由した移民へのインタビュー調査、ナポリでランペドゥーザをよく知るインフォーマントへのインタビュー調査を
行うことができた。
雑誌『地理』(2017年1月号)に、「移民と境界-分有され、移動し、包摂する境界と移民の自律性」と題した論文を公表した。さらに、人文書院のHP上に、昨年度に翻訳出版した『逃走の権利』の著者であるサンドロ・メッザードラに行ったロング・インタビュー「危機のヨーロッパ―移民・難民、階級構成、ポストコロニアル資本主義(前篇・後篇)」を公表した。また、2017年5月に出版予定の『教養のイタリア近現代史』に「グローバリゼーションと移民」と題したランペドゥーザ島、海、移民についての文章を執筆した。
日本政治学会2016年度大会において、「ポストコロニアル・ヨーロッパに抗する批判地政学/反地政学―地中海、移民、境界、戦争、島」と題した報告を行うことができた。また翻訳・出版した『逃走の権利』に関して開催された神戸大学と立命館大学の双方のイベント・研究会において、報告を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 移民と境界-分有され、移動し、包摂する境界と移民の自律性2017

    • 著者名/発表者名
      北川 眞也
    • 雑誌名

      地理

      巻: VOL62 ページ: 80-87

  • [学会発表] ポストコロニアル・ヨーロッパに抗する批判地政学/反地政学―地中海、移民、境界、戦争、島2016

    • 著者名/発表者名
      北川 眞也
    • 学会等名
      日本政治学会2016年度大会
    • 発表場所
      立命館大学大阪いばらきキャンパス(大阪府・茨木市)
    • 年月日
      2016-10-02 – 2016-10-02
  • [図書] 教養のイタリア近現代史2017

    • 著者名/発表者名
      土肥 秀行、山手 昌樹、河村 英和、勝田 由美、高橋 利安、藤岡 寛己、巖谷 睦月、日野 真紀子、千野 貴裕、奥田 耕一郎、新谷 崇、北川 眞也、松本 敦則、池野 絢子、鈴木 鉄忠、高橋 春菜
    • 総ページ数
      348(p309-322)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2018-01-16  

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