研究課題
若手研究(B)
本研究では、大都市の通勤圏の縮小や都市圏多核化の進展に伴う郊外間通勤の増加など、大都市圏の空間構造の変化を明らかにした。また、京阪神大都市圏でも縮小都市の兆候が見いだされた。次に、近畿地方を対象とした分析から、過疎的地域における通勤流動の特徴を抽出するとともに、既存の都市圏設定が抱える問題を指摘した。加えて、通勤圏が実質地域として有する意義を検討した。都市圏設定の基盤となる通勤流動について、市町村合併の影響を考慮しながら多角的に検証したと評価できよう。
人文地理学