研究代表者(石田慎一郎)は、連携研究者(松園万亀雄・国立民族学博物館名誉教授)とともに、ケニア・イゲンベ県におけるフィールドワークならびに研究協力者(ジュグナ・ギチェレ・ケニア国立博物館主任研究員ら)との共同研究の成果取りまとめをおこなった。イゲンベ県の調査では、とくに農村での殺人賠償の支払いをめぐる当事者集団(クラン)間及び集団内での交渉プロセスについて観察し、これまでに観察した別の3件と比較する資料を得たことが最大の収穫である(現在英文論文を投稿中)。ナイロビ大学出版会からの論文集刊行、アメリカ人類学会年次大会での口頭報告、欧文和文の論文・著書により、当初の計画通り成果を順次開示している。
|