研究課題
若手研究(B)
本研究では、ある地域に分布する民族における生業の多様性の存在は前提として、多様性の程度の形成過程を主題化した。事例として東南アジア大陸部における農耕民モン(Hmong)を取り上げ、彼らの生業の域内多様度とその形成過程を検討した。その結果、生業の多様化の一端として、定住化の進展と資本の蓄積、そして精米機械導入による餌資源(米ぬか)調達の効率化と家畜飼育の専業化の生起、これらの因果関係の存在が示唆された。
文化人類学、人文地理学