研究課題
若手研究(B)
イギリスの行刑をめぐるヨーロッパ人権裁判所の判例動向などを探り、よりよい受刑者の権利保障に向けたあり方について考察した。具体的には、第1に、拘禁中の全受刑者の選挙権の一律の剥奪、第2に、人工授精をする自由の事実上の禁止、第3に、弁護士の同席を認めないまま科した拘禁期間の延長を伴う懲罰、第4に、仮釈放の可能性を事実上認めない絶対的無期刑が、それぞれヨーロッパ人権条約に違反するとした判例動向や判例を受けた国内実務の変容などについて検討した。
公法学