研究課題
若手研究(B)
本研究は、信頼保護原則について憲法の観点から検討を行い、同原則による立法者の統制理論を構築することを目的として行われた。立法者は、一方で、社会的状況の変化に合わせて臨機応変に制度を改変していくという任務を有している。他方で、既得の権利(本研究では、特に財産権に着目した)の保障にも配慮しなければならない。信頼保護原則は、このような両方の要請を適切に調整するための枠組みを与えうる原則であることをドイツ法との比較研究を通じて明らかにした。
憲法学