研究課題/領域番号 |
26780014
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
黒澤 修一郎 島根大学, 法文学部, 講師 (30615290)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 違憲審査制 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、前年度から行っていた基礎文献の読み込みを継続するとともに、その成果を研究会報告のかたちにまとめることに重きを置いた。またインタビュー調査を実施することを通じて、本研究の内容を深めることを目指した。具体的な研究実績は下記の通りである。 第1に、平成27年4月に開催された『現代アメリカ憲法問題と司法審査』研究会において報告を行った。この報告においては、19世紀末から1937年までのいわゆるLochner時代における合衆国憲法判例のなかで立法動機審査がどのように行われていたのか、現代の判例において立法動機審査はいかなるかたちで行われているのか、そして立法動機審査と利益衡量論はどのような連関にあるのかといった諸点について検討を加えた。なおこの研究会報告の成果は平成28年度中に公表される予定である。 第2に、平成27年9月にデポール大学のスティーブン・シーゲル教授へのインタビュー調査を行った。このインタビューにおいては、上記のLochner時代の法理論やあるいは現代の憲法史学の動向などに関してたいへん示唆に富む教示をいただき、本研究の内容を深めるための貴重な機会となった。 第3に、平成27年度を通じて、1970年代以降の中絶をめぐる合衆国憲法裁判に関する文献の読み込みを進めた。とりわけ1973年のRoe v. Wade判決がその後の政治過程や判例においてどのように受け止められていったかを跡づけることを通じて、裁判官による価値衡量のあり方とその制約要因を理解するための基本的視座を獲得することを目指した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度は、文献の読み込みを継続するとともに、研究会報告やインタビュー調査を実施することを通じて、前年度に比して本研究の内容を深めることができたと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策としては、平成28年度は本研究の最終年度に当たるため、本研究の成果を論文のかたちに仕上げ公表することに重点を置きたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度は、文献収集のための図書の購入費や、あるいは国内・国外出張のための旅費として、本助成金を主として使用した。おおむね当初の予定に沿った使用であったが、しかし平成26年度からの繰越金が存在していたこともあり、次年度使用額が生じることとなった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額については、平成28年度に実施予定である国外出張の費用に充てたいと考えている。
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