研究課題
若手研究(B)
本研究は、被害者の「過失」につき、不法行為前後の被害者の意思決定に着目して、事理弁識能力の要否を再検討するものであり、ひいては今日における過失責任主義のあり方を模索するものである。本研究では、ドイツ不法行為法およびアメリカ不法行為法の分析を中心として行った。とりわけ、アメリカ不法行為法の分析からは、法の経済分析の観点からの行動インセンティブの適正化のための過失相殺制度の活用可能性が見出された。
民事法学