本研究は、上記研究課題の下、主に次の三つのテーマについて取り組んだ。(1)我が国における本問題に対する現状(解釈論・立法論の分析)および独改正法の趣旨・新たに生じた問題点の分析、(2)平成8年「法律案要綱」における別居およびドイツにおける「別居」・「別居時の婚姻住居の扱い」に関する分析、(3)我が国における離婚時・別居時における「子の利益」に配慮した解決方法。 (1)~(3)の研究を通して、現行法における学説・裁判例の整理、ドイツにおける当該制度を分析したうえで、我が国の現行制度における対応を検討したものである。
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