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2018 年度 実績報告書

契約書面の機能・類型論的研究――「契約書面法」構築に向けての基盤整備として

研究課題

研究課題/領域番号 26780066
研究機関早稲田大学

研究代表者

山城 一真  早稲田大学, 法学学術院, 准教授 (00453986)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード契約 / 契約の成立 / 契約書面 / 定型約款 / フランス法 / 債権法改正
研究実績の概要

当年度の活動は、昨年度までに実施済みの研究を補充し、フランス法との比較研究に関する知見を精密にすることを目的とするものであり、留保された予算も僅少であったため、多くの実績が見込まれるものではなかった。具体的には、昨年度に予定していた国外出張を行うことに加えて、パリ第1大学において研究報告(2019年2月4日)を行うことにより、比較法研究の内容を拡充することを試みた。いずれにおいても、日仏の両国において、近年の債権法改正を契機として附合契約・約款の法的取扱いを定める規定が民法典のなかに新設されたことから、それらについての調査と意見交換を行った。研究出張においては、主にフランス民法典1171条に関する意見交換を行い、研究報告においては、日本法に導入された定型約款に関する規定等を紹介し、これについての意見交換を行った。
以上のほか、過年度の研究成果を前提とする論文執筆を進め、その一部を公刊した。当該論文においては、フランス担保法における「念書(lettre d'intention)」(フランス民法典2322条)の法的取扱いを包括的に考察した。具体的には、「念書」として交付される書面が法的効力を有するとされるのはどのような場合であるか、また、法的効力を有するとされた場合にどのような債務が発生するかを、フランス法における学説・判例の展開に即して論じた。本研究の成果は、念書の法的効力の有無に関する議論の分析において反映されている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] La reforme du droit des obligations et des contrats au Japon2019

    • 著者名/発表者名
      YAMASHIRO, Kazuma
    • 学会等名
      Seminaire de l'Institut de Recherche Juridique de la Sorbonne
    • 招待講演
  • [学会発表] La theorie generale du vice de consentement a la lumiere du droit de la consommation2019

    • 著者名/発表者名
      YAMASHIRO, Kazuma
    • 学会等名
      Droit commun des contrats et droit economique : influences reciproques en droit francais et en droit japonais
  • [図書] 近江幸治先生古稀記念論文集・社会の発展と民法学〔下巻〕2019

    • 著者名/発表者名
      山城一真
    • 総ページ数
      832(うち1-67)
    • 出版者
      成文堂
    • ISBN
      9784792327262
  • [図書] 民法理論の対話と創造2018

    • 著者名/発表者名
      山城一真
    • 総ページ数
      336(うち1-27)
    • 出版者
      日本評論社
    • ISBN
      9784535523692

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公開日: 2019-12-27  

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