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2018 年度 実績報告書

政策評価情報の利用と影響―政府内外の多元的主体による関与の視点から

研究課題

研究課題/領域番号 26780094
研究機関拓殖大学

研究代表者

益田 直子  拓殖大学, 政経学部, 准教授 (40725462)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード評価の影響 / 評価の利用 / 評価の質 / 評価政策 / 評価文化
研究実績の概要

最終年度に公表した論文(査読付き)は、「評価活動は、何を、どのように、私たちにもたらしうるのか? ― 『評価の利用・影響』に関する理論研究及び実証研究を振り返る」『日本評価研究』Vol.19, No.2, 2019年3月, 19-34頁、である。
これは、研究目的の一つである「評価の利用に関する理論的・実証的研究の体系的な整理」に取り組んだ成果である。研究計画の通り、評価の利用・影響に関する理論研究、実証研究、そして過去の研究成果のメタ分析を包括的に分析し、これまでの研究視点の変化とその意義について説明した。そのために、関連文献リストを可能な限り最新のものに更新し、膨大な研究成果を、主に利用概念から影響概念への発展に着目し説明を行った。
本研究の意義は、諸外国において広く研究が進められている影響概念と、従来からの利用概念との違い、そして影響理論モデルとその実証研究の説明等に、日本で初めて包括的に取り組んだことにある。国際的な議論の中で日本の評価活動の経験が位置づけられるためには不可欠な取組みである。
研究期間全体を通じ、3本の学術論文を公表し、日米合わせて4回の研究報告を行った。学術論文とは、①評価の利用を促す要因の一つである「評価の質」に関する実証分析、②評価の利用・影響と評価文化の関係、特に多元的主体の相互関係(ネットワーク)に着目した分析、③理論的・実証的研究の包括的説明に関する論文である。3論文とも諸外国と比べ日本ではあまり論じられてこなかった研究視点を持ち、将来の国際比較研究に繋がるものと考える。
一方、米国評価学会、日本評価学会、東京大学行政学研究会、衆議院委員会等で研究成果を報告し、意見を頂く機会を得た。また、影響理論の実証分析のために、両院委員会調査室、国会議員、行政機関等にインタビュー調査を行った。これらの取組みは、研究の質を高めることにつながった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 評価活動は、何を、どのように、私たちにもたらしうるのか?-「評価の利用・影響」に関する理論研究及び実証研究を振り返る2019

    • 著者名/発表者名
      益田 直子
    • 雑誌名

      日本評価研究

      巻: 19 ページ: 19-34

    • 査読あり
  • [学会発表] 「評価の利用・影響」に関する理論研究の概説2018

    • 著者名/発表者名
      益田 直子
    • 学会等名
      日本評価学会

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公開日: 2019-12-27  

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