最終年度にあたる2017年度は9月にイギリスの公文書館でシエラレオネとケニアに関する資料収集を行った他には、研究成果のアウトプットに主に努めた。2017年度の研究成果としては論文の掲載が1本(査読有・日本語)、口頭報告を3回行った(国内2回、海外1回)。
5月には「シエラレオネにおけるチーフダム警察改革(支援)についての考察」という報告を日本アフリカ学会研究大会にて、9月には“Chiefdom Police Training in Sierra Leone (2008-2015)”という報告をInternational Association for Peace and Conflict Studies(イギリス)の研究大会にて、そして10月には「移行期・紛争後社会における法の多元性について-ケニアとシエラレオネの事例より」という報告を日本国際政治学会・アフリカ分科会で行った。
また、「シエラレオネのチーフダム警察改革にみる国家の形-治安部門改革の変遷に着目して(1996-2015年)」という論文が2017年秋に公刊された『国際安全保障』特集号「主権国家体制の行方」に掲載された。2018年3月末時点で、査読中の論文が計2本(日本語と英語論文が各1本ずつ)、そして出版準備を進めている編著本が1冊ある。編著本に関しては編集を担当していて、出版社も決まっていて2018年度中に出版される予定である。
|