本研究では、行動経済学での知見と伝統的な顕示選好理論に基づく意思決定理論を融合させるために、すべての選択肢を考慮しない消費者、意志の力が弱い消費者に関する理論研究、及び応用研究を行った。 得られた成果は以下のとおりである。1.選択肢が多いせいで全てを検討できない消費者の行動パターンの解明とそのような消費者の選好の推計方法の確立、2.意志の力が弱いせいで本来望ましい選択肢を選べないような消費者の行動パターンの解明とそのような消費者の選好・意志の力の度合いの推計方法の確立、3.2のような消費者を搾取するような独占企業の行動パターンを解明。
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