研究課題
若手研究(B)
本研究では、情報公開方法の違いが社会厚生に与える影響に関する二つの課題で、理論研究を行った。一つ目は、情報を獲得する為に、市場参加者自身が費用を負担する場合を考察した。この場合、定額料金で情報を公開すると社会厚生が改善しないことを示した。また、その解決策となる価格付け方法を提示した。二つ目は、公的な情報の精度が高い市場と低い市場を想定して、私的情報が高い市場参加者と低い市場参加者が、それぞれどちらに参入するかを考察した。その結果、パラメータごとに、さまざまな分離が起こることを特徴付けた。
情報の経済学