経済学においては、理論上、各人が欲望を満足させるように行動することを前提としている。しかし、欲望の存在が前提とされてしまっており、欲望とは一体何かということは不問に付されている。そこで、本研究では、経済学において欲望とは何かを探求することにした。 その目的を達するためには、過去の思想家・経済学者が欲望をどう捉えたかを把握することが重要である。過去の思想家における欲望の把握の上に、経済学における欲望の理解が成立しているからである。具体的には、経済学形成期である18世紀に欲望がどう捉えられたかに関連する論文を敢行し、学会報告を実施した。
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