阪神淡路大震災における神戸市の復興のケースと、東日本大震災から現在復興途上にある東北3 県の両方のケースを分析対象とし、災害からの復興において重要な役割を果たす「人口流出への対策」を考察した。被災者・住民に対する大規模アンケートデータと被災地経済データを用いて①被災者の復興に対する予想形成に影響を与える要素を検証すること、②予想と実際の復興の乖離(復興の正確さ)の指標の構築を行うことを主目的とし、③それらの要素が被災者の居住地選択に与える影響を定量的手法を用いて精査し、今後の震災復興計画に対する政策提言を行った。
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