第三課題「稀少性生物との自発的・持続的共生のための食農環経済システム設計」において平成26年度の取組を発展させ、店でのフィールド実験を実施した。実験では第一課題の調査で使用した米の販売において、売り場に栽培情報の映像を常時放映している場合と売り子による試食の配置の2種類を行った。実験結果より、栽培情報映像よりも売り子による試食のほうが米の価値が高かったが、統計的な有意差は無かった。以上より、本研究のまとめとして、実験室実験では消費者は試食や口コミよりも稀少性生物を考慮する農法を重視する傾向にあったが、売り場のフィールド実験ではそれらの有意差は無かった。今後の課題として、実験室実験の結果をフィールド実験で再現するデザイン設計が求められる。
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