研究成果については、その一部を、不完全な金融市場の下での最適政策の分析を行った、「Optimal Policy Analysis in a New Keynesian Economy with Credit Market Search」に取りまとめた。当該論文の作成にあたっては、ハワイ大学の経済セミナーでの発表や、メルボルン大学での個別の研究者との議論を通じで有意義なコメントを受けたため、これらを鋭意反映している。論文は、海外の当該分野の第一線の研究者との交流を通じて非常にレベルの高いものに仕上げることができた。このため、当該論文は、校閲後に、経済分野の国際的なトップジャーナルに投稿中であり、審査結果待ちの状態である。また、今後、国際的なコンファランスでの招待発表が決定している。
この他、研究成果の一部は、不完全な国際的金融市場の下での最適金融政策に焦点を当てた、「Financial Frictions and Policy Cooperation: A Case with Monopolistic Banking and Staggered Loan Contracts」にも反映されている。当該論文は、国際的に当該分野のトップジャーナルであるJournal of International Economics誌に採択され、2017年1月号に掲載されており、大きな研究成果を残すことができた。当該論文の作成にあたっても、海外の研究者から多くの有意義なコメントを受けたことが最終的な成果に繋がっていると考えている。
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