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2015 年度 実施状況報告書

環境政策による技術革新の効果分析

研究課題

研究課題/領域番号 26780158
研究機関山形大学

研究代表者

杉野 誠  山形大学, 人文学部, 准教授 (60535780)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード環境規制 / 技術進歩 / 研究開発投資
研究実績の概要

本年度は、昨年度に引き続き、Arimura et al.(2012)のデータを拡張し、産業別(マクロ)の技術進歩と研究開発投資の関係を検討した。具体的には、温室効果ガス(CO2)以外の汚染物物質(硫黄酸化物SOxと粒子状物質PM)に対象範囲を広げて、技術進歩の効果を分析した。
さらに、連続的なデータである、JIPデータを最新のデータにして分析を実施した。この分析でも、SOxとPMを分析対象とした。
上記の分析とともに、環境規制の違いによる、研究開発投資への影響を分析するための理論モデルの拡張を実施した。取り扱った環境規制は、トップランナー規制とCAFE規制の2つである。昨年度のモデルでは、研究開発投資を新規の技術のみとしていたが、本年度は、2種類の技術への投資に拡張した。また、昨年度構築したベースとなるシミュレーションモデルに、動学的な要素および理論モデルでの拡張を反映した要素を取り入れたシミュレーション分析用のモデルを構築した。
現在までの研究では(理論モデル)、環境規制を満たさない場合の罰則を外生的なものとして取り扱った。その結果、研究開発投資への影響が限定的な結果となった。そのため、今後の研究では、罰則(税金・課金)を内生的に決定されるものに変更する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実証分析の進捗状況は、計画通り進行しているものの、理論モデルおよびシミュレーション分析用のプログラムの進捗状況がやや遅れていると判断した。その理由は、当初想定した方法では、ユニークな解が求まらず、複数の解が求まった。そのため、異なるアプローチを検討・取り入れたため、当初予定した内容まで分析できなかった。

今後の研究の推進方策

本年度も、学会等で研究成果に対する有益なコメントを得た。これらのコメントを反映し、実証分析・理論分析・シミュレーション分析の完成度を高める。
環境規制の種類として、2つを検討してきたが、他のオプションについても分析する必要がある。複数の規制を比較し、最終的にイノベーションを効果的に生み出す環境規制を明らかにする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日本の製造業における大気汚染物質量変化と環境規制2015

    • 著者名/発表者名
      堀江哲也
    • 学会等名
      環境経営学会
    • 発表場所
      法政大学市ヶ谷キャンパス
    • 年月日
      2015-05-23

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公開日: 2017-01-06  

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