研究課題/領域番号 |
26780165
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
広瀬 恭子 九州産業大学, 経済学部, 准教授 (30435094)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 租税競争 / 理論分析 |
研究実績の概要 |
当該年度においては、前年度に構築した理論モデルにおいて、数値計算を必要とする分析を行った。具体的には、租税競争を行っている2国と外部的な1国の3国モデルにおいて、租税競争から、2つの国が同盟を組み、上位政府が同一の税率を課す政策へと変更したときの厚生分析において、同盟を組んで同一の税を課す政策の方が、租税競争を行うよりも厚生が高くなる傾向があることが分かった。 今後、上位政府が課す最適な税と租税競争の税の大きさを比較し、効率性と租税競争での大きなテーマである”底辺へ向かう競争”が現われるか否かについて、前年度に構築した理論モデルで確かめる必要があるため、その分析を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
数値計算の技術の習得に予想していたよりも時間がかかってしまったことと分析の焦点を変更したことから、論文発表の予定が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
基本となる理論モデルの構築は済ませているため、それの応用をすることで理論モデルを現実的なものに近づけていく。具体的には、賃金格差を考慮したモデルの構築を検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
分析に必要な技術の習得に時間がかかったことにより、論文発表の予定が遅れてしまっているため。
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次年度使用額の使用計画 |
いくつかの理論モデルの構築は済ませられているため、年度内に少なくとも2本の研究を公表できる予定である。公表に伴い、英文校閲料や投稿料などが発生する。 また、学術誌に投稿する前に、多くの国内学会や国際学会で積極的に報告を行いながら研究の改善を行い予定であるが、それに伴い英文校閲料、旅費、学会参加費が必要となる。
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