研究課題
本研究では、日本において個人の時間利用が健康にどのような影響を与えるのかを実証的に分析した。時間利用と健康の間の内生性に対処するために、景気変動という個人にとっての外生的なショックに注目し、分析を行った。分析に使用したデータは、健康指標としては、厚生労働省『人口動態調査』の都道府県別集計データならびに厚生労働省『国民生活基礎調査』の1997年以降の5カ年分の個票データ、景気指標のデータとしては、総務省統計局『労働力調査』の都道府県別失業率の推計値である。結果、これまで他の先進国で繰り返し得られていた失業率が上昇すると健康指標が改善の方向へ向かうという結果は、都道府県別の死亡率・個人レベルの健康指標のいずれを用いた場合にも確認されなかった。現在は、得られた結果の頑健性の確認を複数の指標と分析手法を用いて進めている。国内外の学会報告やセミナー発表で得られたフィードバックを元に、分析の改定を行った上で、専門誌への投稿を予定している。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)
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