研究課題/領域番号 |
26780184
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研究機関 | 独立行政法人経済産業研究所 |
研究代表者 |
殷 テイ 独立行政法人経済産業研究所, 研究グループ, 研究員 (00707888)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 世代間移転 / 教育 / 介護行動 / 賃金分布 / 家庭内介護 / 社会保障 |
研究実績の概要 |
2016年6月に産休・育休から職場復帰、中国データを用いて、親の教育が世代間移転に与える影響を検証した。"More Schooling, More Generous? Estimating the Effect of Education on Intergenerational Transfers"と題する論文は独立行政法人経済産業研究所(RIETI)ディスカッションペーパーとして掲載される予定である。 また、育休期間中にRIETIディスカッションペーパーとなった"Nonprofit/For-profit Facility and Difference of Wage Distribution: Evidence from the Japanese elderly care industry"と題する論文や"Understanding the Health Effects of the Death of Spouses in Modern China: Evidence from the city of Qingdao"と題する論文はそれぞれ、2016年度日中経済シンポジウムの招待講演及び2016 CES Annual Conference in Chinaに選ばれた。 産休・育休で延長になったこれから一年間において、日中の比較視点から、日中の個票データを用いてより精密な計量分析を行い、家庭内における介護行動と介護市場における介護サービスの決定要因を明らかにすることを目指す。その成果として論文でまとめて学会で報告し、学術雑誌に投稿するよう頑張るつもりである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
育休を取ったわりに、育休中にちゃんど論文が掲載された。復帰してから、交付申請書に記載した「研究目的」や「研究計画」に基づき、論文の作成、学会とコンファレンスでの発表を行っている。 また計画書に書いている日本に関する研究は計画より早く進んでいることから、おおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き中国の個票データを用いて、中国の家庭内移転と家庭内介護行動を検証する。また中国における介護サービスの決定要因も検証する。 日本のデータを用いて、日本の介護サービスの決定要因、日本の家庭内で介護する人の健康状況などを分析する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
育休中断一年分は全部手元にあるため
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次年度使用額の使用計画 |
学会発表の旅費と雑誌投稿料金として使う予定。
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