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2015 年度 実施状況報告書

グローバルインバランス及び過剰流動性の調整と国際金融システムの安定化

研究課題

研究課題/領域番号 26780186
研究機関山口大学

研究代表者

山本 周吾  山口大学, 経済学部, 准教授 (70593599)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードCross Border Bank Flow / Multiplier Effect / Global Factor / Network Effect
研究実績の概要

2015年度は、国際銀行ネットワークを通じた国際資本移動への増殖効果をテーマに研究をおこなった。その結果、緻密な国際金融ネットワークを通じて、金融ショックがネットワークを往復することによって増幅して、国際銀行移動に大きな影響を及ぼすことを実証分析を通じて明らかにすることができた。この研究の特徴として、従来では国際金融の分野では使用されなかった、空間計量経済学のSpatial Durbin Modelという手法を使用したことであり、それによって、従来では想定されていなかったネットワーク増殖効果をはじめて明らかにすることに成功した。
そして、研究の進展に応じて、8月と9月初旬に神戸大学の研究会で研究報告をおこない、9月下旬に高知大学で研究報告をおこなった。その都度、得られたコメント、批評、アドバイス等を基に論文の修正をおこない、神戸大学においてディスカッション・ペーパーを出版("Banking Network Amplification Effects on Cross-Border Bank Flows"Discussiton Paper No.1533, 神戸大学大学院経済学研究科, 2015年12月)して、それを国際的に評価が高く、インパクト・ファクターが高い海外の学術雑誌に現在は投稿中である。また、2016年度の5月に開催される日本金融学会で報告をおこなう予定であり、広く内外に研究成果を公表している最中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

論文を執筆して研究会報告を行い、現在、海外学術雑誌に投稿中であるため

今後の研究の推進方策

平成28年度追加で2本の論文を執筆して海外学術雑誌に投稿する。さらに、学会活動や研究会活動を通じて国内外に広く研究成果を発信していく

次年度使用額が生じた理由

論文の執筆状況に遅れがあるため、学会報告の出張費や英文校閲費用が使用できなかったため

次年度使用額の使用計画

現在、研究は進展しており、来年度では出張費や英文校閲の使用ペースは上昇する

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] 暴走する国際資本移動:ネットワーク理論による増幅・収縮メカニズムの解明2016

    • 著者名/発表者名
      山本周吾
    • 雑誌名

      大銀協フォーラム研究助成論文集

      巻: 19 ページ: 1

  • [雑誌論文] Banking Network Amplification Effects on Cross-Border Bank Flows2015

    • 著者名/発表者名
      Shugo Yamamoto
    • 雑誌名

      神戸大学大学院経済学研究科 Discussiton Paper

      巻: 1533 ページ: 1 34

    • 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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