銀行の効率性を捉える3つの指標(銀行の従業員の平均年齢・取締役会メンバーの個人ネットワーク・超過準備預金保有行動)を用い、資本注入政策が銀行の効率性に与えた影響について実証的に検証を行った。結果、従業員の若返り、個人ネットワークの崩壊などの影響を示すことができた。銀行の効率性への影響という観点では、明確な結論は得られなかったものの、多面的である公的資金注入政策を評価するためのエビデンスを提供することができた。 これら3つの研究成果に加え、Fintechの進展に伴う新しい決済手段(貨幣)の普及とそれによる貨幣間競争は、金融システムに負の影響を与える可能性を示した4つ目の研究成果も得た。
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