「製品開発の現地化：必要性の検討」

2015 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 26780204
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 金 熙珍 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (40634530)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 製品開発の現地化

研究実績の概要

平成27年度においては、「製品開発の現地化」に関する今までの研究をまとめた上で、平成26年度の研究成果を加えた形で出版作業に取り組んだ。
平成27年度の前半においては、製品開発の現地化の必要性および、現地開発組織の育成、本社組織との連携などをテーマに必要な現地調査、資料調査を通じてさらなるデータ収集を図った。年度の後半には、それを含めた成果をまとめ、単著出版作業を進めた。
その成果として、平成27年12月に有斐閣より『製品開発の現地化：デンソーに見る本社組織の変化と知識連携』が出版された。

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予想より少し早めに出版を進めることとなったが、著書を仕上げるプロセスにおいて、様々な新たな研究課題の発見ができた。また、今まで調査してきた諸事例を統合的に検討し、考察することができた。

今後の研究の推進方策

平成28年度においては、日本国内で学会発表と出版を行ってきた研究実績を、海外の学会で報告・発信し、海外ジャーナルへの投稿・掲載を目指していく。すでに2016年度の1月にAIB(Academy of International Business), EGOS(European Group of Organization Studies), AJBS(Academy of Japanese Business Studies)に論文を提出し、6月と7月にアメリカとイタリアでの研究報告が決まっている。
海外へと研究活動の領域を広げることで、世界中の関連分野の研究者と交流と議論をし、より高いレベルの研究成果を世界中に発信できるように努めていく。

研究成果

• [学会発表] Language strategy and knowledge transfer: Empirical research design for Japanese MNCs (2016)
  • 著者名/発表者名: Heejin KIM
  • 学会等名: ABAS Conference 2016 Winter
  • 発表場所: University of Tokyo, Bunkyo-ku, Japan
  • 年月日: 2016-02-16 – 2016-02-16
• [学会発表] 知識移転の新たなアプローチ：逆出向制度の有効性及び課題 (2015)
  • 著者名/発表者名: 金 熙珍
  • 学会等名: 第123回コンソーシアム＠東京大学モノづくり経営研究センター
  • 発表場所: 東京大学 (東京都・文京区）
  • 年月日: 2015-05-15 – 2015-05-15
• [図書] 『製品開発の現地化：デンソーにみる本社組織の変化と知識連携 (2015)
  • 著者名/発表者名: 金 熙珍
  • 総ページ数: 280
  • 出版者: 有斐閣
• [図書] 新興国市場戦略論：拡大する中間層市場へ・日本企業の新戦略 (2015)
  • 著者名/発表者名: 天野 倫文、新宅 純次郎、中川 功一、大木 清弘
  • 総ページ数: 430
  • 出版者: 有斐閣