コンビナートでは、ひとつの組織事故がコンビナート全体に波及し、地域社会に甚大な被害をもたらしかねないため、連携を通じた防災力の向上が求められている。 本研究では、第1に、高信頼性組織の特性および高信頼性組織化のプロセスについて明らかにした。第2に、組織間ネットワークにおける組織間学習を類型化するモデルを提示した。第3に、山陽人材育成講座、京葉臨海コンビナート人材育成講座および産業安全塾に対するインタヴュー調査および参与観察を通じて、高信頼性組織化を図る組織間学習について考察を行った。 以上の研究を通して、四日市コンビナートにおける防災・事業継続のための企業間連携の現状と課題を明らかにした。
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