近年、日本においては広報の重要性に注目が集まっている中、本研究は、日本におけるコミュニケーション専門職の人材育成について、(1)高等教育、(2)人材配置、(3)資格制度の観点から現状を明らかにし、課題を抽出し、今後の発展に向けた処方箋を提示することを、その目的とした。 研究の結果、(1)~(3)のいずれの点においても日米差が大きいということが明らかになったが、それは日米の間での人的資源管理システムの違い、ならびに社会全体としての専門職志向の違いが影響している。日本の人的資源管理システムを所与のものとするならば、それに即した日本独自の人材育成施策の導入が求められる。
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