研究課題
本研究は、中国製造企業の生産現場におけるマネジメントの現状、仕事管理のあり方、および人事労務管理のルールを解明することをつうじて、2008年労働契約法が施行されてから中国の生産現場で形成されている労使関係のあり方を明らかにするものである。平成28年の主要な達成課題は、本研究の第1と第2のステージで得た知見の「総まとめ」を行うことであり、加えて、中国の労働派遣企業に対してヒアリング調査を実施し、中国の労働派遣事業の実態を把握し、生産現場における労使関係の全体像を解明することであった。したがって平成28年において、引き続き調査対象企業4社に対して追加ヒアリング調査を実施した。そして中国の労働派遣会社2社に対してもヒアリング調査を実施した。ヒアリング調査を何回も繰り返して実施することを通じて、事例企業への考察と分析を通じて中国製造企業の生産現場における労使関係の一種の真実を掴めたと認識できました。平成28年の実績としては、北京大学国際フォーラムの招待講演(タイトル:企業の経営管理と現場力、中国・北京大学、2016年5月21日)や日本労務学会第46回全国大会にての研究発表(タイトル:中国企業の生産現場の真実:現代中国の生産現場の労使関係、同志社大学今出川キャンパス、2016年6月26日)があった。そして現在、すでに平成29年度に入っているが、1本の論文投稿(『立命館経営学』第56巻第2号)を行なっており、この課題の「総まとめ」として『中国製造企業の生産現場の真実:現代中国企業の生産現場の労使関係(仮)』という著書もまとめている。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)
『立命館経営学』
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日本のソフトウェア技術者の生産性及び処遇の向上効果研究:アジア,欧米 諸国との国際比較分析のフレームワークを用いて
巻: 3 ページ: 66~75
http://www.ipa.go.jp/files/000055654.pdf