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2015 年度 実施状況報告書

研究開発者の創造的行動を促進する組織的・個人的要因に関する実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 26780225
研究機関青森公立大学

研究代表者

田中 秀樹  青森公立大学, 経営経済学部, 講師 (90567801)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード研究開発者・技術者 / 人的資源管理 / 積極的職務行動 / 知識共有行動
研究実績の概要

本研究の目的は「研究開発者・技術者の創造的行動を促す要因」を明らかにすることである。そこで本年は既存のデータを使用して、創造的行動を促す要因について分析を行った。とりわけ、仕事に積極的に取り組もうとする心理的状態である「ワーク・エンゲージメント」に着目し、ワーク・エンゲージメントが研究開発者・技術者の創造的行動にどのような影響を与えるのかについて分析した。また、それらワーク・エンゲージメントを高める組織的あるいは制度的要因についても明らかにした。
分析によって明らかになった点は以下の点である。①ワーク・エンゲージメントが高い研究開発者・技術者は周囲への知識提供に対する積極性が高い傾向が明らかになり、ワーク・エンゲージメントが高い人材は周囲の研究開発者・技術者との協力しようとする意識も強いことが想定される示唆が得られた。②企業が従業員に対して長期的かつ計画的に人材育成を行おうとする姿勢がワーク・エンゲージメントを高めること、③企業によるキャリア支援がなされていることを従業員が知覚することが研究開発者・技術者のワーク・エンゲージメントを高めること、も明らかになった。また、④人材育成への支援に関する従業員の知覚は研究開発者・技術者による周囲へのアイディア提供・共有行動を促進する可能性も明らかになった。
上記の既存データ分析によって明らかになった点を踏まえて、次年度に行う大規模アンケート調査の質問項目の構築を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

既存データの分析に時間を要した。既存データについては、オンライン調査会社の協力を受けて自身で収集したものであり、データ整理に予想以上の時間を要し、本研究課題のための分析活動に入るまでに時間を要した。そのため、調査を次年度に先送りしており、進捗はやや遅れているといえる。

今後の研究の推進方策

次年度早々に調査に取り掛かる。それに向けた、質問項目の構築などの準備は整いつつあり、次年度後半には成果を発信できる予定である。

次年度使用額が生じた理由

調査を次年度に先延ばししたため、繰越額が発生した。

次年度使用額の使用計画

次年度に調査を行うため、当該繰越額を使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 研究開発・技術者のワーク・エンゲージメントと積極的職務行動に関する研究2015

    • 著者名/発表者名
      田中秀樹
    • 学会等名
      人材育成学会第13回年次大会
    • 発表場所
      中央大学
    • 年月日
      2015-12-15
  • [学会発表] 研究開発者・技術者のワーク・エンゲージメントと創造的職務行動に関する考察2015

    • 著者名/発表者名
      田中秀樹
    • 学会等名
      経営行動科学学会第18回年次大会
    • 発表場所
      愛知大学
    • 年月日
      2015-11-15

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公開日: 2017-01-06  

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