昨年度までの研究で得られたデータ(インタビュー調査などによる定性的なものも含む)をもとに、調査票の作成を行っている。内容としては、これまでに行ってきた調査・研究をベースとして作成した質問に加え、分析のための基本データとして、所得や就業形態、その他デモグラフィック変数およびサイコグラフィック、行動変数に関して調査項目を加えている。調査票の作成に当たっては、調査対象者の回答への負担やそれによって生じうるバイアスを考慮し、比較的負担の低いと思われる手法を用いるように心がけている。また、補助的に自由記述回答についても収集を行っている。作成した調査票をもととして、全国対象の大規模なアンケート調査を実施し、そのデータを収集している。加えて、当該年度は、本研究計画における最終年度であることから、上記の全国的なアンケート調査の集計と分析を進めるとともに、これまでの3年間の期間において行ってきた研究および調査についての取りまとめを行っている。具体的には、これまでの統計資料および文献サーベイ、消費者や小売業者、関係業者等へのインタビュー調査、収集したデータを分析して得られた結果についてその取りまとめを行っており、それらの研究成果として下記の論文および著書を発表している:論文「フードデザート(食の砂漠)と消費者行動」(2017年3月)、著書『成熟社会とマーケティング・イノベーション』(2016年11月)。
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