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2016 年度 実績報告書

多国籍企業における市場導入の地理的範囲を考慮した製品ブランド編成の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 26780243
研究機関日本大学

研究代表者

井上 真里  日本大学, 商学部, 准教授 (60409480)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード製品ブランド / グローバル・ブランド / リージョナル・ブランド / ローカル・ブランド / ブランド・マネジメント / グローバル・マーケティング
研究実績の概要

本研究では, 企業(主に多国籍企業)が製品ブランドを市場導入の地理的範囲により3つの類型(グローバル・ブランド, リージョナル・ブランド, ローカル・ブランド)に区分し, 当該企業が製品ブランド類型間での一貫性やバランスを取ろうとする現象を主にインタビュー調査によって考察することを目的とした。
多国籍企業では,グローバル・ブランドへの傾斜が以前よりも顕著である。多国籍企業が所有する製品ブランド類型の数は,リージョナル・ブランドやローカル・ブランドの方がグローバル・ブランドよりもはるかに多いものの,グローバル・ブランドが持つ売上高貢献度の高さや各国・地域での市場シェアの高さ(とくに開発途上国市場でのリスティング・フィー減少に関わる)により,当該企業がグローバル・ブランドを相対的に重視する傾向はますます強まっている。これらのことから,グローバル・ブランド以外も考察するには多国籍企業のみを対象としない方がよいと判断し,途中からは中小企業も考察対象に含めることにした。
近年は日本酒を生産する酒造の海外進出が顕著である。李白酒造(島根)はその主力製品「李白」の輸出が生産量全体の4割であるし,喜多屋(福岡)や千代むすび(島根),南部美人(岩手)は米国や韓国,タイなどに販売子会社を設立するなど,日本酒におけるローカル・ブランドのリージョナル化が進んでいる。
平成28年6月10日には,「まんさくの花」を生産する日の丸醸造(秋田県)を訪問し,当該企業におけるリージョナル化の現状と課題をインタビューした。また,その際の内容に基づき,平成29年2月24日には千代むすび酒造の完全子会社で,韓国の首都圏においてハイグレードな地酒を輸入・販売する地酒CYコリア社を訪問し,日本酒リージョナル化に際する現地での現状と課題について興味深い話を伺った。これらの内容はこれから成果としてまとめる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 『グローバル・マーケティング零』2017

    • 著者名/発表者名
      大石芳裕編著
    • 総ページ数
      196(19-33)
    • 出版者
      白桃書房

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公開日: 2018-01-16  

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