研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、卸売業者の効率性と中小小売業者数の関係についてモデル分析とデータ分析で検討することである。モデル分析の結果、卸売業者の活動規模が拡大し、卸売マージンが低いとき、中小小売業者の店舗密度が高くなることが主にわかった。ヨーロッパの国家レベルデータ、日本の都道府県データ、日本の市区町村データを用いて分析した結果、これらモデル分析の結果とおおよそ整合的だった。卸売業者が効率的になると、多くの中小規模小売業者だけでなく、大規模小売業者とも共存しうると示唆された。
商学