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2016 年度 実施状況報告書

現代日本社会における性同一性障害医療から見るジェンダー

研究課題

研究課題/領域番号 26780269
研究機関千葉大学

研究代表者

鶴田 幸恵  千葉大学, 文学部, 准教授 (00457128)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード性同一性障害 / トランスジェンダー / 病理化 / 非病理化 / 当事者運動 / インタビュー / カウンセリング
研究実績の概要

第一に、1997年から行っている関東地方での性同一性障害コミュニティでのフィールドワーク、2006年から行っている関西でのフィールドワークの結果を、会話分析という観点から捉え直すということを始めた。週に4時間の会話分析の訓練をはじめとし、分析のためのコレクション作りを進めた。
第二に、トランスジェンダーの運動家へのインタビューを積み重ね、今後も継続できることになった。近年、当事者に接触するのが難しいという感触を持っていたが、当事者同士が交流するための、性同一性障害やトランスジェンダーに特化したコミュニティが東京地方ではなくなっているのではないか、という見立てができた。そこで、LGBTの枠組みで活動している運動家のなかで、トランスジェンダーである人に焦点をあてることにした。
そのような人は、どれくらいいるか、どこにいるか、などを把握できており、3人へのインタビューを行った。すでに複数人にインタビューの申し込みをしており、今後も継続してインタビューをすることが期待できる。
分析結果は会話分析ではまだかなわないが、概念分析という方法論で進んでいる。歴史記述の方法論も検討しながら、分析を進めていく目処が立った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当事者へのインタビューがなかなかかなわない、という状況がどうしてかがわかり、それでもインタビューを継続し、分析可能なデータを集めることができはじめたから。また分析方法も、会話分析、および概念分析、さらに歴史的な分析と広がりをもててきている。

今後の研究の推進方策

活動家へのインタビューを続けながら、フィールドの歴史の記述だけでなく、インタビューを概念分析という方法で、インタビューならびにカウンセリングの様子を会話分析という手法によって分析していく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 「疾患・障害カテゴリーにおける当事者性と支援 『ライフスタイル』としての性同一性障害」2016

    • 著者名/発表者名
      鶴田幸恵
    • 学会等名
      第63回東北社会学会
    • 発表場所
      青森県観光物産館アスパム
    • 年月日
      2016-07-30 – 2016-07-31
  • [学会発表] 「問題経験の語りと専門的知識 『生き方』としての性同一性障害――実質的な脱医療化」2016

    • 著者名/発表者名
      鶴田幸恵
    • 学会等名
      第42回保健医療社会学会
    • 発表場所
      追手門学院大学
    • 年月日
      2016-05-14 – 2016-05-15
  • [図書] 『概念分析の社会学2――実践の社会的論理』2016

    • 著者名/発表者名
      鶴田幸恵
    • 総ページ数
      18
    • 出版者
      ナカニシヤ書房

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公開日: 2018-01-16  

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