2018年度には論文を2本(日本語、1本は査読あり、1本は書評論文)、著書を3冊(単著1冊、執筆分担2冊)を刊行し、学術口頭報告を3本(全て英語、査読あり)を行った。著書のうち単著1冊(『家の歴史を書く』筑摩書房)は非正規移住者の家族史を戦後史的な観点で考察するものであり、本研究の課題内容に即したものと考える。また執筆分担のうち1冊(『共生社会の再構築 I』法律文化社)では非正規移住者に関する出入国管理政策を現在の日本における出入国管理政策と関連付けて論じたもので、課題内容をまとめ、報告する位置を占める。 学術口頭報告においては重国籍に関連する内容があり、本研究課題と直接的な関係は一見すると薄いように思われるが、日本における国籍・市民権概念と出入国管理政策との深い関係を論じたものであるため、本研究課題の内容に即したものである。
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