本研究は、現代都市再開発期における社会周縁層の空間的滞留と社会的排除との<社会-空間の動態的連関>を国際比較分析によって明らかにすることを目的とした。分析対象である社会周縁層について、本研究では、(1)国内都市部の非正規雇用ならびに失業者へのインテンシブなフィールドワーク調査、(2)米国非正規滞在移民への現地労働追跡調査、(3)社会周縁層を対象にしている国際的な社会学者との比較分析を計画的に実施した。 具体的には、①社会政策過程分析―新自由主義国家の社会福祉政策と空間隔離の施策、②都市空間分析―「ジェントリフィケーション」、③労働・生活世界分析―リフレクシブフィールドワークの分析を行った。
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