研究課題/領域番号 |
26780312
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
二本柳 覚 高知県立大学, 社会福祉学部, 助教 (30570725)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ケアマネジメント技術教育 / 演習事例 |
研究実績の概要 |
本年度の研究は、ソーシャルワーカー養成におけるケアマネジメント技術教育の確立を目指していくために、ケアマネジメント技術教育に関する先行研究の概観を整理することと、研究開始時点において社会福祉専門職の養成校で行われているケアマネジメント技術教育の現状について整理することが目的であった。 ソーシャルワーク教育におけるケアマネジメントは、地域福祉の一翼を担う技術として期待され、現任者教育とともに、教育現場においても、ケアマネジメント教育の導入が不可欠であると論じれれている。しかし、わが国におけるケアマネジメントについて、介護保険制度下において導入がされたことによって、結果的にケアマネジメントの政策面のみが強く発展し、実践面の特徴を失わされ、ソーシャルワークとしてケアマネジメントが発展してこなかったことが整理された。 本年度の調査では、ケアマネジメント技術教育を行っている養成校の担当者へ問い合わせ、ヒアリング調査を実施した。当初予定していた6校のうち、1校は介護福祉士養成におけるものであったため除外した。また1校は2014年度より科目を閉鎖したことが担当者への問い合わせで発覚し、結果計4校に対するヒアリングを実施することとなった。ヒアリングの結果、開始された理由は各校様々であるものの、どの養成校も実践を意識した取り組みを実践されていた。また、教材については、テキストが2校、実事例が2校と、教員や環境により、指導方法の統一を図ることが困難であることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定をしているヒアリングはすべて実施した。また、翌年度のヒアリング対象者についても、各校担当者と調整を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、文献整理を進めていくとともに、予定どおり各校の卒業生に対するヒアリング調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品代が予定よりも嵩んだことと、それに伴いヒアリング結果のテープ起こしに必要な予算を算出することができず、結果として若干の予算余りが生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
残額については、本年度のヒアリング調査にかかる費用、また調査用物品に必要なものの購入費用の一部にあて、計画的な執行を心がける。
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