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2016 年度 実施状況報告書

DV担当支援者による二次加害防止のためのスーパービジョン体制

研究課題

研究課題/領域番号 26780325
研究機関法政大学

研究代表者

野坂 洋子  法政大学, 現代福祉学部, 助教 (60550704)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードスーパービジョン / DV / 支援者
研究実績の概要

本研究は「ドメスティック・バイオレンス関連法に基づく担当支援者による二次加害防止策の構築」をめざし、国内外の支援者の二次加害行動や現象に焦点を当て、その支援者が所属する組織の方針や業務規程によるスーパービジョン体制がもたらす二次加害防止策の構成要素への影響性を考察し、効果的な二次加害防止策の構図を創生することを目的としている。
2015年度は、日本のDV被害者支援組織に所属する支援者を対象にヒアリング調査を実施した。具体的には、DV被害者を対象とした緊急一時保護を行っている母子生活支援施設3施設の職員19名を対象に、フォーカスグループインタビューを行い、分析をしたところ、DV被害者支援の限界要素が結果的に二次加害発生に影響を及ぼしているかもしれないという仮説が見えてきた。これをふまえて2016年度は、本調査データの分析をさらに進めることと、アメリカにおいても同様のヒアリング調査を実施予定としていた。
2016年度は、2015年度に日本で実施したヒアリング調査にて収集したデータの分析をさらに進めたところ、DV被害者支援を行う支援者の二次加害の認識の様子と、DV担当支援者が行っているDV被害者家族への支援の質を高めるための要因の様相がわかってきたため、この結果の一部を投稿論文にて発表した。
アメリカにおいても同様のヒアリング調査を実施予定であったが、所属大学において急な業務が発生してしまったために、未実施のままとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

大学内の実習事務に関する学内外での調整作業等が発生し、その対応に約6か月間を要したために研究計画を遂行することが困難となった。
このため、アメリカにおけるヒアリング調査は未実施となり、遅れてしまうこととなった。

今後の研究の推進方策

日本においてすでに収集しているデータの分析・考察も未完了であること、そして、本研究の調査期間を考慮し、2017年度はすでに収集できているデータの分析・考察を丁寧に行うことにより、日本に焦点を当てた二次加害防止策の構図の創生を行う。また、その結果をまとめ、学会発表や論文投稿をしていく。

次年度使用額が生じた理由

大学内の実習事務に関する学内外での調整作業等が発生し、その対応に約6か月間を要したために研究計画を遂行することが困難となったため。

次年度使用額の使用計画

日本においてすでに収集しているデータの分析・考察も未完了であること、そして、本研究の期間を考慮し、2017年度はすでに収集できているデータの分析・考察を丁寧に行うことにより、日本に焦点を当てた二次加害防止策の構図の創生を行い、学会発表や論文投稿を行う予定である。このため、主に学会出張旅費にて使用していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 暴力のある家庭環境で育った子どもへの支援2017

    • 著者名/発表者名
      野坂洋子
    • 雑誌名

      現代福祉研究

      巻: 17 ページ: 31-43

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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