本研究では、「DV関連法に基づく担当支援者による被害者への二次加害防止策の構築」を目指し、支援者が所属する組織の方針や業務規定によるスーパービジョン体制がもたらす二次加害防止策の構成要素への影響性を考察することを目的とした。方法は、DV被害者支援を行っている母子生活支援施設職員を対象にフォーカスグループインタビューを実施し質的内容分析を行った。その結果、職員の立場の変化に伴い、支援者としての視点の変化も生じており、それが支援方法にも反映されているという様相が見えてきた。この様相をふまえて、二次加害防止を含む支援の質の向上を目指すためのスーパービジョンの留意点を示唆した。
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