研究課題/領域番号 |
26780337
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研究機関 | 社会福祉法人敬友会(高齢者住宅研究所) |
研究代表者 |
竹内 みちる 社会福祉法人敬友会(高齢者住宅研究所), その他部局等, その他 (70722510)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 高齢者 / 在宅生活継続 / 支援 / ケアマネジャー |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、大都市圏における要支援・要介護高齢者の在宅継続を支援する実践を可視化し、在宅継続支援のモデルを提示することである。本研究は、先行研究で明らかとされつつある高齢者の在宅継続の可否と関連する要因を踏まえた上で、高齢者の在宅継続を阻害すると考えられる条件下での在宅継続支援実践の展開に注目する。すなわち、いかに条件に対して、ケアマネジャーが、本人や家族と相互行為の中で関係性を作りあげ、居住継続を可能とするような実践を行っているかというダイナミックなプロセスを明らかにする。 平成27年度は、高齢者の在宅継続を疎外すると考えられる条件下での先駆的在宅継続支援実践の事例収集と結果の整理を行った。具体的には、平成26年度(1年目)で明らかになった高齢者の在宅継続を疎外すると考えられる条件下で(①要介護4,5と重度の場合、②認知症の周辺症状が発生している場合、③家族の協力が得にくい場合)、ケアマネジャーは、いかなる在宅継続支援実践を行ったかについて以下の調査を行った。 1.調査は、①ケアプラン等の文書調査、②ケアマネジャーへの半構造化インタビュー調査を行い、基本属性、ケア内容の他に、ケアマネジャーから見た在宅継続支援実践について明らかにするように努めた。 2.2015年5月~2016年2月に各居宅介護支援事業所に訪問し、ケアマネジャー15名に調査を行った。結果、32ケースのデータを取得した。 3.インタビュー調査の際許可が得られた場合は、ICレコーダに録音し、後日トランスクリプトを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度は、高齢者の在宅継続を疎外すると考えられる条件下での先駆的在宅継続支援実践の事例収集と結果の整理を行った。具体的には、平成26年度(1年目)で明らかになった高齢者の在宅継続を疎外すると考えれる条件が生じた担当ケースで、ケアマネジャーは、いかなる在宅継続支援実践を行ったかについてインタビュー調査を行った(ケアマネジャー15人、32ケース)。 目標事例収集数は40事例であり、現在32の事例が収集され、研究目的の達成度としては「(2)おおむね順調に進展している」が妥当であると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は、追加調査、報告書の作成、在宅継続支援のモデルの提示を行う。収集した事例から、ケアマネジャーが、いかに本人や家族と相互行為の中で関係性を作りあげ、居住継続を可能とするような実践を行っているかを明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度実施したケアマネジャーへの調査のうち、研究協力者から調査設計・進行上の助言を受けるための遠方の交通費などを予定していたが、調査設計・進行上の問題は少なく、今年度調査上の助言を得るよりも、分析と結果のまとめ作成の際、助言を受けることとした。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度、分析と結果のまとめ作成の際、研究協力者から助言を受けることとし、未使用額はその経費に充てることとしたい。
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