研究課題/領域番号 |
26780354
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
木村 優 福井大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (40589313)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 教師の専門性 / 教師の情動 / 情動的実践 / 学校組織分析 |
研究実績の概要 |
授業の不確実性から教師に生じる不安の内実と対処過程を明らかにするために、中学校・高校教師を対象にグラウンデッド・セオリー・アプローチに基づく面接を行い、現在のところ教師15名への面接を終了し、データ分析とそれに基づく理論的サンプリングを推進している。ここまでの分析結果から、教師の不安受容と挑戦意欲を支える個人要因と組織要因の統合メカニズムを示す理論モデルの原型が構築され、この結果に基づいて、平成28年度より実施予定であった学校組織分析に着手するに至った。平成27年度の成果の一部は学術論文としてまとめ、さらに本研究を基課題として国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)の獲得に至り、ボストン・カレッジの研究者との国際共同研究の準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究②の推進により、研究③のデータ収集と分析を推進し、その成果の一部が論文化された。また、本研究を基課題として国際共同研究の着手に至った。
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今後の研究の推進方策 |
研究②で構築した理論モデルの原型をさらなるデータ収集と分析に基づき精緻化するとともに、研究③を引き続き進め、国際共同研究のための基盤づくりに取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際会議での研究発表の予定を次年度に変更したため、国際会議参加に係る旅費等を次年度使用額とした。また、研究成果を発信するホームページの開設を次年度に変更したため、その開設に係る費用を次年度使用額とした。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度に国際会議に参加するとともに、本研究成果の検討・推敲のためにボストン・カレッジの研究者とのデータ検討も実施する。また、研究成果の社会還元を図るためにホームページを開設する。
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