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2016 年度 実績報告書

小学生における仲間との協同的な学習に対する動機づけの発達プロセスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 26780358
研究機関香川大学

研究代表者

岡田 涼  香川大学, 教育学部, 准教授 (70581817)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード協同的な学習に対する動機づけ / 発達的変化 / 自己決定理論 / 小学生
研究実績の概要

本研究では,小学生を対象に,仲間との協同的な学習に対する動機づけを捉える概念を新たに提起し,その発達プロセスを明らかにすることを目的としていた。最終年度である平成28年度には,前年度までの縦断調査を継続し,協同的な学習に対する動機づけの発達的変化を検討するためのデータ収集を完成させた。研究成果として,学年の上昇に伴う動機づけの発達的変化の様相を明らかにし,2年間の発達的変化および3年間の発達的変化に関する分析結果を国内学会で発表した。また,動機づけの発達に伴って変化する要因として自己効力感を取り上げ,自律的な動機づけが自己効力感に影響することを明らかにした。この成果は国内学会で発表した。さらに,動機づけの発達に関わる要因として教師の指導行動の影響を明らかにし、その分析結果を国内学術誌に発表した。
3年間にわたる研究期間全体での成果として,児童期における協同的な学習に対する動機づけの発達的変化を明らかにできた。研究開始前年度から収集していたデータを含めて4年間の縦断データを収集した。そのデータをもとに,まず協同的な学習に対する動機づけを測定する尺度を作成した。測定された尺度によって,動機づけの発達差について横断的に比較を行った。続いて,縦断データをもとに,動機づけの各側面の発達的変化を検討し,自律的な動機づけが低下していく傾向を明らかにした。また,動機づけの背景要因として,心理的欲求や教師の指導との関連について検討し,自律的な動機づけを支える要因についての示唆を得た。以上の成果については,複数の国内学会での研究発表および学術論文のかたちで公表した。一連の結果から,児童における仲間との協同的な学習を動機づけの視点から捉えることが可能になり,その発達的変化に関する実証的な資料を提出することができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 児童における社会的目標構造の認知と協同的な学習活動―動機づけを介する過程の検討―2017

    • 著者名/発表者名
      岡田 涼・大谷和大
    • 雑誌名

      パーソナリティ研究

      巻: 25 ページ: 248-251

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 小学生の協同的な学習に対する動機づけの発達的変化―3年間6時点の縦断データを用いた分析―2017

    • 著者名/発表者名
      岡田 涼
    • 学会等名
      日本発達心理学会第28回大会
    • 発表場所
      広島国際会議場
    • 年月日
      2017-03-25
  • [学会発表] 児童の協同的な学習に対する動機づけと自己効力感2016

    • 著者名/発表者名
      岡田 涼・大谷和大
    • 学会等名
      日本パーソナリティ心理学会第25回大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2016-09-14
  • [学会発表] 仲間との協同的な学習に対する動機づけの発達的変化―2年間の縦断データを用いた分析―2016

    • 著者名/発表者名
      岡田 涼
    • 学会等名
      日本発達心理学会第27回大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2016-04-29

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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