本研究の目的は,高校中退における予防プログラムを開発することであった。具体的には,中退高リスク群をスクリーニングするための尺度の作成と,介入プログラムの開発が挙げられる。尺度の作成では,先行研究を参考に47項目の原案を作成した。高校生への調査および分析の結果,7因子33項目からなる尺度(RASH-HD)を作成した。生徒の将来の登校状況との関連を検討したところ,予測的妥当性が確認された。介入プログラムとしては6回に渡るソーシャルスキルトレーニングを開発した。高校生への実施および効果評価の結果,当該プログラムの効果が確認された。
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