研究課題/領域番号 |
26780373
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研究機関 | 常葉大学短期大学部 |
研究代表者 |
金子 泰之 常葉大学短期大学部, その他部局等, 講師 (00710641)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 問題行動 / 生徒指導 / 思春期 / 縦断調査 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,2つの生徒指導(能動的関わりと事後的関わり)と2つの行動指標(問題行動と向学校的行動)から,小学生の問題行動を抑制するメカニズムを検討することであった。 これまで申請者は,中学生を対象にした学校内の問題行動に関する調査を積み重ねてきた。児童を対象とした問題行動に関するアンケート調査を実施するにあたり,質問項目の収集を行うのが今年度の研究目的であった。 小学校での勤務経験のある教員に面接調査を実施した。「友達を仲間はずれにする」,「友達の悪口を言う」など中学生の問題行動と共通するいじめに関する項目が収集された。 一方,小学校に特徴的なものとして,「イスに座っていられない」,「順番を守れない」,「イライラすると,つい友達をたたいてしまう」などの注意欠陥や多動に関するような項目や,「集団行動が苦手」,「自分がやりたくないことはやらない」,「自分が好きなことには集中する」などのこだわりやマイペースさに関する項目が収集された。小学校現場では,ADHDや自閉症スペクトラム障害など発達障害を持つ児童への対応に苦慮している結果が反映されていると考えられる。得られた結果をもとに,小学生の問題行動に関する尺度を作成できるようになったと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
質問紙調査をするための項目収集は概ねできているが,面接データの分析が不十分なところもある。引き続きデータの分析を行いたい。
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今後の研究の推進方策 |
完成した児童用の質問紙を使い,調査を実施する。これまでの調査で関わった小学校の校長先生などを通して,調査協力校を探し,第一回目の調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査とその分析が少し遅れ,26年度内に購入を予定していたパソコン,テキストマイニングソフトなど,金額の大きい物を購入しなかったため。また,購入予定だった物品の中で,一部を学内の研究費で購入したため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度においては,調査実施計画を見直し,パソコン,テキストマイニングソフトなど研究備品を購入する。
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