本研究は、他者の批判を活用するというアプローチに着目しその可能性について検証することである。まず、他者の批判を活用するプロセスについて文献研究を実施した。次に、批判的思考がイノベーション対話にもたらす効果について実験データを用いて分析し、他者の批判に接触することで創造性が向上することが示された。さらに、情報の信ぴょう性評価にもたらす批判の質の効果を検証することを目的として実証実験を行った。批判の質により異なる効果が得られること、またこれらの効果は性別やソーシャルメディアの使用経験と関連することが示された。
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